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除細動の必要性
最終更新日:2015年1月30日
突然の心停止によくある不整脈は心室細動であるといわれています。この心室細動は脳や体に血液を送り出すことができなくなるため、数分間続くと死に至る不整脈のことです。
一次救命処置で心室細動に対する最も効果的な治療はAEDを使用して除細動を行うことです。
心停止後、1分除細動が遅れるごとに7%~10%救命率が減少すると言われ、脳障害を起こさずに救命するには、心停止後5分以内にAEDによる除細動を行うことが大切です。
心停止後、すぐ心肺蘇生法を行って、脳と心臓に血液を循環させておけば、脳障害をおくらせることができます。その時、AEDがショックの適応と認識した場合には、心停止後の経過時間にかかわらず、除細動が可能であるばかりでなく、脳循環は維持されている証でもあり、脳蘇生も期待できます。
もしAEDが身近にない場合は、AEDが到着するまで心肺蘇生法を行うことによって、除細動が8分以内であれば救命率50%期待することができます。
心停止から除細動までの時間と病院退院率