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第2回津島市協働のルール策定委員会開催結果について
最終更新日:2022年7月4日
平成25年9月25日に津島市役所4階大会議室において、第2回津島市協働のルール策定委員会(以下、「委員会」という。)が開催されましたので、その概要をお知らせいたします。
1.各団体の活動紹介
各委員より所属団体の活動紹介
2.協働のルール説明
事務局より、愛知県及び名古屋市のルールブックを参考に概略を説明。
3.協働事業の洗い出し調査の報告
津島市において、平成24年度に実施、平成25年度に実施予定の協働事業の洗い出し調査結果及び、協働の可能性がある事業について説明。
4.事例発表
(1)いきいきサロン
発表者:津島市老人クラブ連合会 ・高齢介護課
- 津島市老人クラブ連合会は、市内8校区に66クラブあり、会員数は3,700人で、昭和40年に設立した。
- 活動内容としては、「生きがいと健康事業」「高齢者の支えあい事業」「社会貢献事業」の大きく3つに分かれている。「いきいきサロン」は社会貢献事業の一つである。
- 「いきいきサロン」は、手工芸品の展示や販売、抹茶やコーヒーの提供を行うふれあい所「いきいきサロン」を運営し、閉じこもりがちな高齢者が外出をすることでの認知症予防や健康増進を目的としている。
- 商工会議所、民間団体、町内会、商店街、津島市等と協働して行っている。
- 老人クラブが事業主体として実施、運営を担い、高齢介護課は、相談・支援・PR活動を主に行った。また、商工会議所は場所の提供、地域住民は物販の際の野菜や手作り品の販売などを行っている。
- 老人クラブだけではPRが難しい。行政による広報紙などでのPR効果を期待した。その効果は得られたが、今後は、コミュニティとも協働していきたい。
- 行政としては、週3日スタッフが常駐することは難しい。老人クラブには運営や組織作りを期待した。運営している女性アドバイザーをまとめあげて十分な成果は得られた。
- コーヒーや抹茶を有償で提供することにより、会場使用料を賄っている。
- 常設形であること、その場所に行けば誰かがいるということは、高齢者の方に外に出ていただくための効果があった。
- 立ち上げ当時はコミュニティとつなぐということが考えられていなかったので、今後は、コミュニティとのつながりも持ちたい。
(2)津島市防災リーダー養成講座
発表者:(N)防災津島の会・地域安全課
- 昭和34年の伊勢湾台風、36年の集中豪雨以来、当市においては大きな被害が無く、市民の防災意識が低下している。神戸や東日本の大震災があった年などは防災意識も高まるが、数年たつと防災意識が薄れていく。そのため、(N)防災津島の会の力を借り、地域の防災意識高揚を図っている。
- 防災津島の会は、愛知防災リーダー養成講座を受講した者、ボランティアコーディネーターの講座を受けた者で、減災を目的に発足した。
- 市内8小学校区には、自主防災組織が立ち上がっている。平常時・災害時にどのような活動をするのかを含め、組織の活性化を図るため、防災津島の会に、防災リーダー養成講座をお願いしている。
- リーダー養成講座においては、市民の方が防災意識を高め、減災につながるよう、地元の名士の方にお願いして講演している。
- 昨年、家具転倒防止の活動をしたが、その際、高齢者の方は災害時にどうするのかを考えさせられた。今後は、そういったことも考えていきたい。
- 海部地域でも愛知の防災リーダー会が講師となり、防災リーダー養成講座を行っているが、津島市以外での開催時は参加者が少ない。また、災害時に愛知の防災リーダー会の方が来てくれるわけではない。やはり、地元で行うことが必要と思う。
- 今後は、初級コース・中級コースと分けてやっていきたい。そのためにも、自分自身の勉強が必要であり、自主的に行っている。こういった熱い思いを、行政に受け止めて欲しい。
- 小学校区で自主防災会が立ち上げっているが、本来は、町内会単位が理想である。防災リーダー養成講座を利用して、町内会レベルの組織が立ち上がると良い。
- 市の名前があると信頼度が上がる。今後も市の名前を使わせて欲しい。
- この事業を行うことにより、会員全体に積極性が出るなど、一人ひとりの意識が変わってきた。
- みんなが集まり情報交換や共有ができる良い機会である。
- 今後もこの事業を続けていきたい。また、高齢者に対して防災を通じて関わっていきたい。
- 災害時要援護者だけでなく、小中学生の防災教育にも取り組んでいきたい。
(3)だれでも体力測定
発表者:豆ボラ神守 ・蛭間地区コミュニティ推進協議会
- 豆ボラ神守は、学校・中学生の支援を行っている。また、中学生が地域でボランティアをする際の窓口にもなっている。
- 中学生に人のためになる力を付けさせたい。それを身をもって分からせたい。自分も地域の一員であること。中学生は自立を始める時、この時期から地域と関わり、次の時代の人づくり、ふるさとに愛着を持って欲しい。と、いった思いから、中学生にできるボランティアがあれば地域に派遣する。
- 大人や高校生は、日中、名古屋などにいて地元にはいない。しかし、中学生は地元にいて、何かあった際は中学生でも力になれる。
- 蛭間コミュニティは他のコミュニティと運営方法等変わらないと思う。子どもからお年寄りまでいろんな方に参加していただけるよう心がけている。
- 餅つきの餅を食べていただく前に体力測定をしていただくという企画をした。コミュニティの役員は色々な団体の役員で構成されており、嘱託も高齢の方が多く運営の面で人手不足を感じていたところ、豆ボラからお話をいただき協力をいただいた。
- 中学生の派遣依頼を受けると、学校に依頼内容の掲示を行う。参加希望の生徒が自分自身で参加者名簿に記入し、親の承諾を得て決定とする。活動終了後、生徒は感想用紙、依頼者は報告用紙を記入し、お互い交換して次回の改善点などの振り返りを行う。
- 正直、中学生と事業を行うのは不安であった。高齢の役員の方を中心として行ってきたところに中学生が入るとどのような雰囲気になるのか。しかし、意外なほどきちんとやってもらい、十分に成果は得られた。
- 子どもたちは、地域で役に立つこと、また、お礼を言っていただけることはうれしいようである。最近では、目を合わせてあいさつができるようになるなど成果が出たように感じる。
- 今年は、盆踊りでも豆ボラに協力いただいた。また、体力測定にも協力いただく予定である。その際には、健康推進課などにも協力いただく予定をしている。
5.総評 アドバイザー 四日市大学 松井真理子 教授
- 三者三様、どれもすばらしい事例であった。
- 両者が目的を共有し、「こういったまちにしていこう」、「高齢者がもっと参加していこう」などの目的の共有がしっかりされていることが成功の要因である。
- 行政とNPO、地域とNPOなど力を合わせると非常に前向きのパワーが出る。「やって良かった」というのは、協働の真髄である。
- もっと広げて欲しいなどの声も出ており、個別の協働から、専門性のあるNPOが加わるなどの広がりがある。
- 「まちを良くする」、「まちが元気になる」、「人通りが増える」などを感じさせる事例を、よくここまで集められたと感動した。
- 事例の中で、目的の共有、情報交換を行うなどあったが、今回の事例をぜひ協働の指針に活かして欲しい。
- 配布資料も参考に、津島におけるルールを考えていただきたい。
6.その他
次回は、平成25年10月28日(月曜)午後1時30分から市役所4階大会議室にて開催する。