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重要文化財「堀田家住宅」について
最終更新日:2023年5月10日
堀田家住宅(津島市南門前町1丁目2番地1)
当市には重要文化財に指定されている堀田家住宅があり、その保存及び活用を行っています。
堀田家住宅の概要について
堀田家住宅は、江戸時代中期、正徳年間(1711から1716まで)に建てられたといわれていて、その後修理・増築を重ね、県道拡幅工事のために昭和48年に約60m西の現在の場所に移されました。敷地面積は、約2,055平方メートル(約623坪)。数度にわたって手が加えられてはいますが、質も保存状態も良く、屋敷の構えや間取りなどには尾張の地方色がよく現れています。堀田家住宅は古図と合わせて、昭和53年5月31日、国の重要文化財に指定。津島市では地域文化財保全事業として、敷地を購入し建物を堀田家より寄贈を受け、平成8年3月に市の所有となりました。
この住宅は、主屋と3棟の土蔵から成っています。主屋は桁行7間半、梁間7間、切妻造重層桟瓦葺で、これは江戸時代の町家独特のものです。居室部・座敷部・台所部・女中部屋そして茶室、湯殿、雪隠などが付属しています。屋根には「うだつ」が見られます。大戸口を入ると右手に「みせ」があり、その奥には一段高くなった「みせざしき(客間座敷)」があります。左手には「こみせ(待合の間)」があり、この辺りが商いの窓口になっていたと思われます。
内玄関の広い土間には荒神かまどがあり、このかまどの上にはいつも荒神をまつっていることから飾りかまどとも呼ばれています。更に奥へ土間を進むと、台所や使用人の部屋となっています。内玄関の土間に面した部屋は「おえ」「ちゃのま」「だいどころ」「かって」などと呼ばれ、格式のある部屋で、接客などに使われたりしました。
土間との境は開放されていて(建具はない)、神棚を設けています。一般的にこのような部屋は天井を張らず、梁組みや鴨居を見せる形を取ることが多いのですが、ここ堀田家では他の部屋に比べて幾分高く天井を張っています。その奥には主に生活の場となる居間・寝室・仏間が配置されています。
客室には、書院、中の間、寄せの間(茶座敷)と茶室があります。茶室は二畳台目で、屋根は片流造銅板葺になっています。入り口の脇には、竹製の刀掛けがあります。このような町人用の刀掛けというのは珍しく、現在ではほとんど見ることができません。この茶室は堀田家6代当主知之と交流のあった久田宗参の設計によるものと伝えられ、18世紀後半に建てられたものと考えられています。この茶室は付属する坪の内露地庭とともに完備された茶座敷として知られています。
土蔵は切妻造2階建の東蔵(米蔵)と西蔵(物置蔵)との間を小蔵でつないだ形になっています。東蔵と小蔵は後に増設されたもののようです。3棟の土蔵は、屋敷の玄関から主屋の座敷部分を通り抜け奥の蔵に達するように、建物の北方に並んで配置されていました。このような配置は尾張の町家建築の特徴と言われています。
うだつ
公開案内
開館日
土曜日・日曜日、祝日
開館時間
午前10時から午後3時まで
料金
一般 300円(200円)
小・中学生100円(50円)( )内は15人以上の団体料金。
次の方は観覧料を免除します
身体障害者手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方。
上記のうち、身体障害者手帳の第1種身体障害者、精神障害者保健福祉手帳の障害等級1級、療育手帳の第1種知的障害者と記載されている方の付き添いの方(1人)。
休館日
1月1日から3日まで、12月29日から31日まで、月曜日(月曜日が祝日の場合は開館)
その他、天候不順時の場合、文化財保護の観点から臨時休館させていただく事があります。
上記開館日以外(火曜日から金曜日まで(祝日を除く))に観覧を希望される方
開館時間
午前10時から午後3時まで
料金
一般 300円(200円)
小・中学生 100円(50円) ( )内は15人以上の団体料金。
上記土曜日・日曜日、祝日の観覧同様、対象の方は免除します。
申込方法
事前(3ヶ月から3日前まで)に5名以上でお申込みください。
(←クリックで様式のダウンロードページへ)
施設利用案内
利用可能日
火曜日から金曜日まで(祝日を除く)
利用時間
午前10時から午後3時まで
使用料
1日につき10,280円
申込方法
事前(3ヶ月から7日前まで)にお申込みください。
(←クリックで様式のダウンロードページへ)
問い合わせ・お申込み先
津島市教育委員会 社会教育課 生涯学習・文化振興グループ
〒496-8686 愛知県津島市立込町2丁目21番地
電話:(0567)24‐1111 FAX (0567)25‐8748